「破壊」から學ぶ生き方
更新日:2022年9月21日

壊したものの行方
以前、2022年8月(申月)は大きな「破壊」のエネルギーが回るため注意が必要との内容を、インスタグラムにて少しだけ触れたことがありました
というのも算命学でいうところの「天剋地冲-てんこくちちゅう」という、最大級の破壊現象が巡ったため、何かしらの「破壊現象」がわたしたちの社会にもたらされるため、前もって用心をしていたわけです
ちなみにこれは何も日本に限ったものではなく、時代の世相そのものであるため、世界規模の範囲になります
はて?日本において壊されたものは何だったのだろうか、としばらく考えた所、心当たりがあったのは最近の「カルト教団関連」の話題
今までの戦後何十年もの間、着実に政界との癒着を強め、裏側で国政を担う人物たちへの接触や影響力を浸透させてきた脅威の宗教集団と、大物政治家との癒着が思わぬ形で次々と露呈し
ある種今までの何十年に渡って蔓延し続けてきた「今までの体制」や「当たり前」が思わぬ形で「破壊」されるようになりました
通常の算命学の占技で人の運命を解析する際、この「壊す」ことや、逆に機会が「広がる」「伸びる」現象に大して、大まかな分野や事柄の特定は可能ですが
世相(時代)の場合は「壊す」ものの分野が多種多様にあるため、特定の項目を断定するには、ありとあらゆる業界への造詣と、現状業界が直面しているであろう問題の把握など
多岐に渡り相当な把握を必要とするため、ピンポイントで社会で起こり得るものを想定するのは、相当に難易度が高くなります
今回「破壊」されたものは「政界に蔓延る悪習慣」であり、当初わたしたちが危惧していたものとは良い意味で想定外のことでしたが
実際に「何を壊すか」ということは千差万別で、そこに良し悪しや優劣などは付けられないものです
そしてわたしたちの人生にも同様に、一定のサイクルを経てこの破壊現象がもたらされることがあります
算命学でいうところの月柱(げっちゅう)において、何かしらの破壊現象の類が巡る際は(対中/納音/天剋地冲/律音含む...etc)
非常にショッキングな出来事に見舞われやすくなります
それは月柱が「今現在の足元」や「立場」「家系」「方法」「丹田」を表す場所であり、そこが直接的に破壊されるため
自分の現在の「立場」だったり、頼りにしている「心の拠り所」であったり
時には身内(子や配偶者、心の拠り所にしている人)の死をもたらされてしまうことすら起こり得ますし
自分自身の心が頼りにする部分が「壊れる・崩れる」ということになり
今までの生き方を大きく方向転換せざるを得ない、苦しい境地に立たされることになり、どんな人にとっても相当に堪えるものです
誰の人生にも途方に暮れる出来事は、突然やってくるものですが(本当のことを言うと突然ではなく、見えないところで因果は蓄積している)
わたしは算命学を學び進める中で、心して氣をつけるようになったことがあります
変えられるものを変えていく勇気、変えられないものを受け入れる強さ
それはなるべく心の拠り所だとか、現状の安心に依存するとか、心の支えを固有のものに(依存的に)見出さないという姿勢です
無意識のうちに心の拠り所にするのがわたしたち人間ですが、そういうものをなるべく作らないような心づもりをするようになりました
人生に対して「絶対こうでなければならない」だとか「これが絶対に必要不可欠」だとか特定の心の拠り所や安心を作らないことで、「自立する心」を養い育て
後天的に巡る時運がたとえ壊れていくものであったとしても、無くしたり壊れていくものに固執しない、壊れていく状況をそのままに順応していけるような心の状態への準備のようなものです
逆にいうと、それは壊れていくもの、失うもことへの恐怖心ゆえでもありますが、こうでなければならないと思っているものが壊れ、失ってもなおそれを受けいられない姿の方が、個人的には生き方として耐え難さを感じるからです
後転運で月柱に破壊現象(散)が巡れば、往々にして自分の「心の拠り所」との決別が余儀なくされ大変苦しいものです
ならば、日頃から精神的物理的にも「自立」することを目指し、どんなことに遭遇したとしても、そこから學び順応して越えていける生き方こそが、「破壊現象」への最大の防御となりえるからです
心の拠り所と言えば、、、冒頭のカルト集団や、何かしら極端な経典に支配的に外圧を加えられた世の中の宗教に対して信仰を見出すよりも
わたしたちは自分の内なるものと対峙し、自立する生き方を育てて生きたいものですね
わたしたちに
変えられるものを変えていく勇気を
そして、変えられないものを受け入れる強さを与えて下さい
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